先日、特許庁から平成25年12月分までの特許出願等統計速報がアップされました。直近7年間(平成19~25年度)の特許出願等の動向をみると、特許については、平成19年以降、徐々に出願件数は低下し、ここ数年は下げ止まり感があると言われつつも、平成25年度の現時点では、回復の兆しがまだ見られない印象を受けます。
実案については、特許に比べ出願件数の低下が更に顕著です。やはり、権利行使の場面では、使いづらい印象があります。
意匠、商標については、ここ数年、現状維持といった感じで推移していますが、景気が良くなってきたという割には、出願件数が伸びていないように感じます。
これとは対照的に、PCT出願については、受理官庁としての出願件数は年々増加傾向を示しております。国内出願が減少しているのとは逆に、国内よりも海外に目を向けた出願が増えている状況は、ここ数年の特徴と言えます。震災の影響もあると思いますが、一方で、震災復興に向けた技術やエネルギー関連の技術の出願が過去に比べて増えていると聞いたこともあります。
本当の景気回復に向けて、国内の出願件数が増加に転じる日を願ってやみません。
【知財】特許出願等統計速報から感じること
2014.3.5|
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